リップルフィッシャーさんには、素材のカーボン・シートから吟味し、製作していただきました。

『Vonarm 73』 に採用されたのは、唯一無二の新しいブランクです。  

開発当初は『762MH』の改良(?)、改造から着手。  『762S』も視野に入れ、あれこれやってみるものの、どうにもこうにも自分が目指すものに近づくことができませんでした。

同じもの、似ているもので良ければ、そのロッドを使用すれば済むことです。

PEラインが普及、定着しつつあるのに、そのための専用ロッドは???
ロング・ロッドならばその長さゆえに、ある程度の融通が利きます。 が、ショート・ロッドでは???

欲しいのは、自らの腕の延長となるショート・ロッド。  繊細でパワフルなのに、従順で扱いやすく、情報を素直に伝えてくれる。
目を閉じてライン操作、ルアーを操ることが楽しくなるロッド。 

もちろん、このロッドを作るうえで一般的なアングラー、釣り師のことは考えていません。 
 
そういう人たちのためには、『これならどうだ!!』・・・・・と言わんばかりに、次から次へと『新製品』が溢れ出ています。
個性や独創性を望まぬアングラーには、その手のロッドがふさわしく、扱いやすいでしょう。

昨年の夏、多忙な社長や前田氏に無理やり時間を作っていただき、直訴にお伺いしました。
五年以上くすぶっていた熱い思いをぶつけまくりの数時間。 それまでに作っていただいていたロッドの問題点を具体的に指摘し、『ブランク』からの作り直しを要求・・・ワガママ放題です。

良質の高弾性カーボン・シートの入手困難度は増すばかりのようです。 リップルフィッシャーさんをバックアップする大規模なロッド・メーカーの存在があるからこそ、今回のカスタム・ロッド・オーダーも可能になりました。

ひょっとしたら他のロッド・ビルダーにお願いしても、『Vonarm 73』はかなりの時間と費用をつぎ込むことで完成したのかもしれません。  が、それを正確に再現してくれるところがあるかというと、疑問です。 
ブランク素材の確保や、それらを組み上げる技術。 そして何よりも、モノつくり、品質管理にかけるプライド。 

リップル・フィッシャーの頑固一徹な社長や前田氏の人柄、技術があればこそです。 

重ね重ね、工房長のワガママをカタチにしていただき感謝、感謝!! です。 他に言葉がありません。